2015-04-28

感想とか印象批評について

その前に、小林秀雄の「批評」(「考えるヒント」文春文庫)を本棚から引っ張り出して来て読んでみたが、あまり考えるヒントには実はならなかった(笑)。偉そうなことを言うつもりはなくて、ハロプロにまつわる事柄(楽曲・イベント・人…等々)についての感想や印象批評に類する言説について、自分なりの立ち位置を今更ながらも明言しておきたかったと言うことだ。本来ならば、このblogを始めた頃に書いておくべき事であったが、そもそも自分自身がblogで批評のようなことはほとんどしてこなかったのでその機会に恵まれなかった。と言って、これからじゃんじゃかハロプロ批評を始めるよ!ということでも全く無いのですが。
ともかく、小林秀雄曰く;

批評は、非難でも主張でもないが、また決して学問でも研究でもないだろう。それは、むしろ生活的教養に属するものだ。学問の援用を必要としてはいるが(以下略)
クリチックという言葉の意味においてはそうかもしれないが、私がここで問題にしたいのはハロプロにまつわる事柄に対しての、印象批評というよりかは感想に近いものである。

そもそも、こんなことを書く動機というか、常々思っていたことは、「そのような印象批評や感想と言った言説は、対象のことを語っているつもり・体裁を取っていても、そうではなく、実は自分語りではないのか?」と言う一点である。(それならばその言説は、時には非難でもあり主張でもある。勿論、それは学問でも研究でもないが、自主研究には属するかもしれない。)

やはり具体例を挙げないと伝わりにくいだろうし、私も言い難い。…
2014年からのNews=News(Juice=Juice単独ツアー)において、私が最も印象的で楽しかったのは金沢AZでのライブ(更に言えば夜公演)である。でもそれって、ライブ自体そのものの出来がどうこうではなくて、ゆかにゃの凱旋だった・夜は最前だった・ちゃゆきがゆかにゃの水を蹴飛ばして(略)・ライブ以外の観光的な出来事…に寄与するところが大きい。結局そういった極私的な事柄を抜きに金沢でのライブを私が語ることは出来ない。私が「金沢のライブ最高だったなー」と言っても、他人から「それはお前が最前とか行けたからだろう?」と言われれば、返す言葉もない。席(チケ番)が良かった、誰々の何々が良かった、動員数が少ない会場に参加できた…と言うような各論的な諸事情に左右されてしまう。
私はライブ中にステージから爆レスをもらうと言う経験はあまりないけど、人によっては○○で爆レスだったあの公演が最高だった、とか。或いは、○○が歌詞を飛ばして・○○がステージに出れなくてレアな光景を見られた、とか。
ライブは文字通り、ナマモノだと思うのですよ。文字通りの一期一会。ライブやコンサート以外のイベントにしても。その一期一会、各人が感じる楽しさ嬉しさ、時には悲しさつまらなさを否定する気は毛頭も無い。そう言った各々が感じた事をSNSやTwitterで垂れ流すのは大事なことです。むしろどんどん書きましょう。
でも、例に挙げた金沢AZでのNews=Newsが、私自身にとってどれだけ楽しくて良かったと感じても、それを客観的言辞として最高だった!と言うことには抵抗を感じる。あくまでも極私的な主観的な意味で最高だっただけのことだ。最前金沢のNews=Newsが、Juice=Juiceが、ゆかにゃが、全ツアーを通して客観的に最高と言えるのか?

己の主観を第一に据えることは基本だと思う。主観抜きに客観を語ることは非常に空虚だ。だが、己の主観が全てに通じる客観(客観的真理)であると主張することも更に空虚だ。楽しいと感じた自分の体験を主観的に語るのか、体験の対象となる例えばライブ自体のことを客観的に語るのか。そういった意味で、楽曲自体・人自体・イベント自体・ライブ自体…を評価し判断=批評することはとても難しいと思う。己の主観的世界を語っているのか、対象の客観的世界を語っているのか。人間は主観的な存在だから。

こうしたことを踏まえた上で敢えて言うが、ゆかにゃが一番輝いていたのはやはり金沢AZにおけるライブ上でありました。この思いがなければ、3月金沢でのイベントには行っていなかったと思う。

そんなわけで、先日4/25は札幌でN=Nのファイナルがあり、私も参加してきました。楽しかったファイナル、北海道行の話しはまた気が向いたらこちらで何か書きたいと思います。ニッカウヰスキー余市工場で出会ったモルトの話しもね。

Postscript:
琴似のPENNY LANE24でのNews=Newsファイナルの後の握手で、
ゆかにゃからは「来てくれて本当に嬉しかったー」
飼い主様からは「ぬんとぅん! …さー、本当に痩せてる」(心配されてるのか…)
ちゃゆきからは(ぶぅちゃんって呼んで良いの?)「呼んで欲しい!」
うえむからは…ここには書けないwww
佳林ちゃんからはと言うか、佳林ちゃんとの会話が一番ちゃんとしてたw ツアーを終えての感想とかそんなのだけども、会話成立という意味では佳林ちゃんでした。

0 件のコメント: