2025-04-10

集音器(hearing earphone)についての覚え書き

このところ病気の影響からか聴力が落ちている。そのままの状態だと、相手の声をほとんど聞き取ることができない状態である。面会の時など、ある程度まとまった時間人とコミュニケーションを取る必要がある時は、AirPods Proを出力に、iPhoneを入力にして集音器代わりにして補助的に利用していた。静かな部屋の中で相手の声を聞く分にはそれで何とかなっていたが、やはりイヤホンの補助的な機能であるし、使用できるまでセッティングに少々手間取ることもあって、集音器の導入を検討していた。要は人が来た時にパッと装着して直ぐに使いたかったわけです。

私の母親も老齢による難聴で、集音器を使っていたことがあった。どうも使い勝手は良くなかったみたいで、ノイズばかりがうるさくてほとんど使わないうちにどこかへやってしまったみたい。また職場の上司も集音器を買ってみたものの、ノイズやハウリングがうるさくて…という話も聞かされていた。上司はその後たまたま自分に合ったものが見つかったようで、そちらを普段から常用しているようだった。

ここで、「補聴器じゃいかんの?」という疑問を持つ方もおられると思う。補聴器レベルになると使用者の特性に合わせ、イヤホン部分も使用者の耳の形に合わせるなど本格的なんだけど、問題はお値段。大体20万円くらいからになるのではないかと。
それに比べていわゆる「集音器」であれば、ピンキリではあるものの、数千円から2〜3万円くらい?であるし、Amazonなどでも気軽に入手可能である。
この辺りは、自身の状態と相談して…ということになると思うので、医師やショップの人と相談して決めていただければと思います。自分も、ほぼ、静穏な病室内で過ごしていることを考えると安価な集音器で良いのではないか?と主治医からアドバイスをもらって、Amazonで集音器を購入した。

値段は一万円強、今風のワイヤレスイヤホンタイプにした。Bluetooth接続することでイヤホン/マイクとしても使えるようだけど、勿論自分はBluetooth接続は使っていない。そして第一印象は正直「失敗したか!?」だった。ケースからワイヤレスイヤホン風集音器を取り出し耳に装着するだけで使用可になるのだが、いきなりピーピーピーというハウリング警告音が止まない。説明書によればきちんとした位置に装着し、イヤーピースも自分に合ったものを、とのことだったので、試行錯誤というよりは悪戦苦闘する感じで位置決めをした。結構強引にねじ込んだ感があります。イヤホンの外側を向いている平面部をタップすると音量調整ができて、その度に音声ガイダンスが流れるのだが、その音声ガイダンスを聞き取ることができて、ハウリング警告音がしなければ、外部の音が明瞭に聞こえているはずである。

イヤーチップは大・中・小の三種類が付属しているが、私の場合は標準で付いていた中でOK、使い始めてまだ数日だがうまく行くと10秒経たずにベストポジに装着可、というところまで来た。やはり耳の内側と外側とできっちり音を分離できないと本領を発揮できないようだ。バッテリーの持続時間は連続使用で公称10時間とのことだが、ちょっとあやしいというか短い感じ。その為(病室に一人でいることが多いので)しばらく聞き取りをしなくても良さそうな時は耳から外して充電するようにしている。非常事態を考えると常用しておきたいところだけど…。以下、私自身の個人的感覚になるが、低音が弱く高音がちょい刺さる感じ。音量は4/6〜 5/6くらいが自然な感じがした。低音が弱いのはマイクの性状的に仕方ないか、と思う。音量(増幅量)と音質はAirPods Proの擬似使用よりかは良いのでこれも納得できている。

私自身が一時期、カナル型イヤホンにハマっていたこともあり、イヤホンの装着については得意分野だったし、何ならウレタンスポンジ等各種イヤーチップも揃っているし…的な個人的な状況が幸いしたのかもしれない。集音器のことをさほど詳しく調べたわけではないのだが、よく耳にしたのは装着が面倒なことと、ベストポジじゃないとノイズやハウリングがうるさいということだった。ベストポジを見つけて直ぐに装着できるようになれば、とても便利なツールだと思う。

やはり、バッテリー保ちかなー。

2025-04-03

病牀での1 on 1

年明けから延期になっていた小野田あやささんの"1 on 1"(オンライントーク)が満を持して発売された。(👉 あやるーむ✿ )1月時点では私のコンディションもバッチリで参加する気満々だったのだが、諸事情で延期となり、4月と聞いた時点で参加しないつもりだった。つもりだったと言うか、コンディション的に難しいな、と。今日の午後にチケの発売が発表されたものの、特に焦って買うこともなく過ごしていたのだが、ヲタ友から連絡があっていろいろやり取りしたところ、とりあえず買えるうちに一枠だけでも買っておこうか、と思い立った。当日参加が難しい状況であれば、流してしまえばいいわけだし、やっぱり参加したかった!と後悔しても枠を買っていなければそれも叶わないわけで。

さて、1 on 1の参加にあたっての懸念点はいくつもあって、

  • 声を発せられない →トークが成立しない
  • 難聴が進行している →イヤフォンの利用で何とかなるかも
  • こちらの見た目が(病気故に)かなりよろしくない →この点が、1月時点では気にならない程度だったもののここ最近はかなり悪い。要は会話相手のあやさん自身が不快に感じてしまうのではないかという懸念がある。
  • 体力的なものがかなり落ちており、トーク回に参加できる体力があるのか、その時にならないと正直分からないこと。
  • 当日の時間帯が治療・処置のタイミングと被りそうで、その辺の調整ができるのかどうか。

等々、病牀からオンライントークに参加する上でクリアにしなければならないことが多い。

発声ができないことと、自分の難聴については、「トーク回」というイベントの根幹に関わる問題ではあるが、姿を見せることができるだけでも良いか、と思った。

問題は、私の見た目についてである。1月の時よりも良くなった点としては抗がん剤治療で失った髪の毛の量が大分元に戻ったことがある。が、それ以上に、患部が首から上(要は顔)にあって、患部を大きくガーゼで覆っている状態であり、また顔全体が常に浮腫んでいることが1 on 1の参加に消極的な理由であった。こんな姿を一推しに見せたくないなあ、というのが本音であるが、単なるええ格好しいなだけかもしれん。
以下の体力気力といったコンディションについては当日でないとどうにも分からず、ともかく権利を入手しておかなければ始まらないので、問題にはならないだろう。懸念としては残るが。

何はともあれ、1 on 1の権利は手に入れた!

2025-04-01

年度切り替え

今日から新年度だ。
ここ両日、仕事絡みの諸手続等、煩雑な作業が多かったが、こうして新年度を迎えることができて本当に良かった。前の主治医は「進行が早ければ来年の桜は見れないかも」とも言われていたので、こうして実際に桜の開花を見ることができて、世間的にも桜が開花している雰囲気で、桜の花を見てやったぜ! という気分である。こうした"区切り"みたいな象徴的事象を意識しすぎるのは良くないと思うが、ともかく新年度である。


4/1はiOSやmacOSのアップデートが来ていて、いよいよ日本語でもApple Intelligenceが使えるようになった。メールの要約などは試してみたが、面倒臭い作業が軽減されるのかこれから使っていってみたい。
個人的には、最近ホントにクソ多い迷惑というかフィッシングメールにマーク付けしてじゃんじゃか廃棄してくれる機能をアップルインテリで賢く自動化できないか、に超期待している。全く使っていないメールアドレスにiCloudの支払いがー、ビザがー、JCBがー、Amazonがー、東京ガスがー、とか言うホントワンパターンで頭の悪いフィッシングメールが一日に数十通という勢いで届く。メールソフトのフィルタリングに期待して一気に迷惑メールフォルダに放り込んでいるのだが、メールソフトの方は一向に学習する気は無いようだ。これがアップルのインテリで賢くなるのならば…と期待しているのだが、どうだろう?
これが、メインのアドレスだとメールサーバー側で結構良い感じで弾いてくれてユーザーのところまで配信されないようになっているので、もしかしたらメールソフトというよりもメールサーバーによるのかもしれない。

これ、自分でプログラム組んで学習型の迷惑メールフィルタを作った方が確実なのかな?