病牀雑記(6)
経緯
いきなり(6)からかよ!と言う話ですが、実は前からnoteの方で書き綴っていてたところ、色々心境の変化がありbloggerも復活させようかな、と。そしてタイトルにもある通り「病牀雑記」である。確か芥川龍之介のエッセーにそんなタイトルがあって、まさに自分の入院中に電子書籍で芥川のエッセーを読み、何となく同タイトルでnoteの方にポツポツと記事を書いておりました。そこではタイトルこそ病牀雑記を銘打っていたものの、病気とはあまり関係のない、通信環境などの話題が主でしたが。
私が入院したのは昨年(2024年)の七月。その後転院を経たものの、年が明けた今も入院中である。入院した当初は秋口には退院できているつもりだったが、思っていたよりも治療の効果が認められず、今に至る次第である。半年近くにも及ぶ入院生活、そしてすぐに退院できるとは言えない状況で、病気のことや自分の生に与えている影響、あるいは生への向き合い方と言った事柄についても何か書き記したいとの思いが強くなった。そこで改めて、自分にとってBlogの原点でもあるbloggerで書いていこうと思い立った。
思えばこのbloggerを始めたのは2006年で今から二十年近く前のことだ。(最初のエントリー:夏焼トンネル)ここ最近と言うか、この十年くらいは殆どblogを書いておらず密度で言ったら二十年分の半分以下の薄さだと思うが、ともかく二十年前というのは自分でも驚きだ。それこそHello! Projectのオタクになりたての頃だし、そもそもがハロヲタ話を書きたくて始めたbloggerであった。それが今や、ハロプロのファンクラブ(ハロプロ及びM-Line)には辛うじて入っているものの、一推しはハロプロはおろかUp-front所属ですらない小野田あやさである。細かいことを言うと、彼女はスペースクラフトに所属する前は演劇女子部の演劇に出演しており、『恋するハローキティ』(Juice=Juice版)で見かけたのが最初のきっかけだったので、Up-frontと全くの無関係とは言い難いところはありますが。ともかく、ハロヲタ話を書きたくて始めたこのbloggerだが、アイドルとは関係のない内容の記事も色々と書いており、純粋にハロヲタブログであるとは言い難いだろう。要は、私の個人的な日記だった言うことなんだと思う。そして原点でもある。
2010年代になって記事を書かなくなったのはやはりTwitterが原因だろう。ここに限らずmixiの日記なども殆ど書かなくなった。百数十文字という制限はあるが、リアルタイムに心の中を吐き出していると大方表現欲は満たされるものだ。その表現内容の良し悪しは置いておいて。
そして去年の7月、いよいよ入院となりました。と言っても院内で日常生活を送る分には支障は無く、時間を持て余すことになる。スマートフォン、iPad、ノートPC(仕事用)等々、電子デバイスは持ち込んでいたので、持て余す時間の過ごし方は最初のうちはコンテンツの消費に走る。動画もよく見たけど、相部屋なのでイヤホン必須だし目も疲れるしなので、電子書籍で文字コンテンツをよく読んだりもしました。インプットばかりの毎日が続くと自然にアウトプット欲も湧いてくるものだが…病気のことを具体的に書くのも気が引けていたと言うか、そこまでの覚悟は持てていなくて、何となく当たり障りのない、ガジェットや通信環境の話などをnoteに書き連ねておりました。
だが入院生活も半年を越えて、退院の目処も立たない今、やはり病気にまつわる事柄について語らないわけにもいくまいと感じるようになった。かな苫庵と言う原点に回帰して、アウトプットして行こう。
病気を公言することについて
家族親族、親しい友人、職場の人たちに対しては当然今罹っている病気のことを明かしているが、その中でも友人たちについては明かした人と明かしていない人との基準は曖昧と言うか、気分次第なところが大きい。入院した当初はこんなにも長引くとは思っていなかったし、3ヶ月程度で社会復帰できると踏んでいたから尚更だ。
また、所謂地下アイドルと呼ばれる人たちの中でも私を私として認識されているアイドルの子たちに対して、敢えて明かしてはいない。一推しの子には、しばらく入院しなければいけないことなどを明かしたが、それも彼女だけだ。ライブパフォーマンスを生業とする演者に対して、現場に行けない言い訳をするのは自分の主義に反するからだが、一推しの彼女にだけは伝えておきたかったのだ。それはもしかしたらもう二度と会うことができなくなる可能性もあったからだ。他のアイドルであれば、現場に会いに行けない私のことなど忘れてもらった方が気が楽だし、次来れるかな? 等と期待を持たせるのも心の負担になるだけだ。
結局、Xでも(身バレしていない他のSNSでも)罹っている病気について公言はしていない。入院していることは匂わせたり、サラッと書いたりしていたが、具体的な病名などについては触れていない。カミングアウトすることが怖いと言えば怖い気もするし、単に同情を買いたくないだけのような気もする。そしてこのタイミングで、今ココで明かすことに躊躇いが無いわけではない。躊躇いだらけである。
気持ちを整理するために、ここで一旦区切ろうか。(笑)